
さあ、「泳ぎ」を学ぼう!みんなで「泳ぎ」を楽しもう!
泳ぐことが、もっともっと好きになったよ
セイコーグループ株式会社では、全国の子どもたちにスポーツの楽しさやすばらしさを届けるために「セイコーわくわくスポーツ教室」を開催しています。毎回、世界で活躍するTeam Seikoアスリートが小学校を訪ね、特別講師として授業を実施。今回は2016年開催のリオデジャネイロオリンピック、競泳200mバタフライで銀メダルを獲得した坂井聖人(さかいまさと)選手が森村学園初等部を訪ねました。参加したのは4年生120人、授業をとおして「泳ぐ」楽しさ、すばらしさを実感しました。
主催/朝日学生新聞社 協賛/セイコーグループ株式会社
授業は室内プール!みんなの瞳がキラキラしている
出張授業は初等部の室内プールで行われました。シャワーを浴びた児童が笑顔でプールサイドに集合し、プールに向かって「よろしくお願いします」と大きな声で一礼。
この日の授業は4年生の桜組、菊組、藤組の3クラス。各クラス40人の児童が2時間目、3時間目、4時間目に分かれて授業を行いました。
「みなさん、こんにちは!今日の授業楽しみにしていましたか?」進行役の公益財団法人日本水泳連盟生涯スポーツ委員会の内田翔さんの挨拶に、児童も元気に「はい!」。「では、今日の特別講師 坂井聖人選手を紹介します」。
2016年リオデジャネイロオリンピック、競泳200mバタフライで獲得した銀メダルを首にかけ登場した坂井聖人選手。みんなの瞳もキラキラ輝いています。
「こんにちは!今日は森村学園初等部4年生のみなさんと水泳の授業ができること、楽しみにしています。みんなで授業を楽しみましょう」。坂井選手の挨拶に、みんなも「よろしくお願いします!」元気な声と笑顔で応えました。
坂井選手の泳ぎに、みんなの“やる気スイッチ”が入った
はじめにセイコーグループ株式会社の甘原怜和さんから、セイコーとスポーツの関わりについて聞きました。水泳や陸上など様々なスポーツ大会で*計時計測を担っていること、この夏の世界陸上でも計時計測を担当したこと。そして、プールサイドに用意された実際に大会で使用されるタイマーとタッチ板を使い、その仕組みをわかりやすく説明してくれました。実際はプールのゴール壁面に設置されているタッチ板は、スタートのピストル音で計測が始まり、ゴールのタッチ板に選手が手をつくと自動でタイマーが止まり、正確に記録が計れることを教わりました。

座学を終えると、立ち上がって一人ひとり間隔をとり、泳ぐ前の大切な準備運動。屈伸や前屈、アキレス腱を伸ばし、手首足首を回し、大きく深呼吸です。
さあ、みんなが楽しみにしていた坂井選手の模範水泳です。種目は100m個人メドレー。バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、自由形の順に泳ぎます。どの泳法もゆったりと大きな泳ぎ、ひと蹴りひとかきで大きく進む、あっという間の100mでした。坂井選手の泳ぎを見て、みんなも“やる気スイッチ”が入ったようです。
*計時計測/水泳であれば選手が泳いだタイムを計り、陸上であれば選手が走ったタイム、跳んだ記録を正確に計ること。

泳力に合わせ二組に分かれて、さあ!レッスン開始
25m×6コースのプール。泳力に合わせてAチーム・Bチームの二組に分かれて授業開始です。はやる気持ちを抑えてゆっくりとプールに入ります。少し緊張した表情の児童、笑顔の児童、でもみんなこの瞬間を待ちわびていました。Aチームはクロールとバタフライを中心に基本動作を学びました。「あわてないで、大きく泳ぐよ」「クロールの呼吸は、あまり上を見ないで」「バタフライの呼吸は、あまり前を見ないで。上体が立ち過ぎないように」。児童一人ひとりの泳ぎを見て、坂井選手が的確に、笑顔を交えて指導します。話を聞く児童も真剣で楽しそう!一方、Bチームはプールサイドに腰かけてキック、ビート板を使いバタ足キック、ロングビート板では3人一組で25mに挑戦です。児童はそれぞれ「もう、ヘトヘトだ!」「みんなで出来て楽しい!」。楽しいレッスンはあっという間。「もう少しレッスン受けたいな!」という声も聞こえてきました。レッスン終了後には、みんなが坂井選手のまわりに集まって、プールの中で記念撮影をしました。

がんばれ!の大声援。坂井選手VS児童代表のリレー競争
さて、授業の最後は“坂井選手とクラスごとに児童代表4人によるリレー競争”です。ルールは坂井選手が100mを一人で泳ぎ、対する児童は1人25m×4人での100m対決。しかも坂井選手は数十秒のハンデでスタートします。児童は「わくわくする!」「緊張する!」「絶対に勝つぞ!」、それぞれの思いを胸にピストル音でスタート!さらに、数十秒遅れでスタートした坂井選手がぐんぐん差をつめると、プールサイドから児童が「頑張れ!負けるな!」の大合唱。結果はどのクラスも僅差での勝敗。坂井選手も各クラスの児童代表もはつらつとした笑顔が印象的でした。
授業の最後に、坂井選手から児童に向けて「今日は短い時間でしたが、みなさん最後まで元気に泳げましたね。私にとっても貴重な楽しい時間となりました。これからも、わくわくする気持ちを大切に楽しみながら水泳を続けてください」とメッセージ。みんなの大きな拍手とともに、「わくわくスポーツ教室“水泳編”」の授業は終了しました。

<授業終了後、参加した児童と先生に感想を聞きました>
女子児童の感想
「少し疲れた時、『やればできる!』と言ってくれたことで元気がでました」
「4人のリレーがとても楽しく、わくわくしました。大きな声で応援しました」
男子児童の感想
「坂井選手のダイナミックな泳ぎに、すごく迫力を感じたしかっこよかった」
「今日の授業を受けて、水泳以外でも頑張ろう、楽しもうと思うようになりました」
中村綾(なかむら あや)先生/体育専科・4年生担当
「普段から元気な児童ですが、今日はそのエネルギーが増した気がします(笑)。事前に今日の授業内容を話していたので、みんなこの日を楽しみにしていました。今日の授業をとおして、目標に向かって前向きになれる、頑張れる。そんな気持ちが醸成できた気がします。とても良い授業をしていただきました」

プロフィール/坂井聖人(さかいまさと)選手

1995年福岡県生まれ。2013年、初出場した国際大会「FINA世界ジュニア水泳選手権大会」200mバタフライで銀メダルを獲得。2016年リオデジャネイロオリンピック日本代表、200mバタフライではアメリカのマイケル・フェルプス選手と0.04秒の僅差で、銀メダルを獲得。2017年日本選手権200mバタフライ優勝。日本学生選手権大会200mバタフライ4連覇。
セイコーわくわくスポーツ教室
世界で活躍するアスリートから実技を交えて体を動かす楽しさを学ぶ機会や、世界大会で使用する計測機材を使った体験など、本物の選手と技術に触れながら、スポーツと時について考えるプログラムです。
詳しくはこちら(外部サイト)
https://www.seiko.co.jp/csr/society/community/school/sports/

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