本との出会い タイミングが大事

――2回目の本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』(講談社)は、17歳で出会った男女の15年間の物語です。

当初、男女の恋愛をしっかり書こうと思いました。でも書いていると、恋だけに焦点をしぼると書き足りなかった。10代から30代は子どもから大人、学生から社会人と移り変わる時期。この間「恋だけ」しているわけじゃない。主人公たちは置かれた環境や家族との関係から、恋愛をしたくても十分にできない不自由さも抱えています。その子たちの恋を描こうとすると、おのずと社会や人生そのものを描くことになりました。

――この作品は2023年、全国の高校生が直近1年間の直木賞候補作から選ぶ「高校生直木賞」も受賞しました。

高校生のみなさんが読んでくれて、面白いと思ってもらえ、選ばれたことはとてもうれしいです。同時に、例年の受賞作を見ると、タイプが幅広くて感心します。読書はタイミングが大事。10代のみなさんには、自分のタイミングで、好きな本を読んでほしいです。

――本屋大賞や高校生直木賞は、普段あまり読書をしない人も本を手に取るきっかけになるかもしれません。

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