インタビューに答える松重豊さん=2011年 ©朝日新聞社

――子どもの頃は、転校することが多かったそうですね。

小学校は3回、中学校は2回転校したので、幼なじみと呼べる友達がほとんどいませんでした。ただ、転校することで、自分のイメージチェンジは軽々とできた。次の学校ではこんな自分を演出してみようかなとか考えていましたね。

心のよりどころになっていたのは「物語」です。本を読んで、物語の中に自分を投影してみたり、かぎかっこの中に書かれた言葉を自分の言葉のように口にしてみたり。そういう空想を楽しんでいたので、特に寂しさは感じませんでした。

――当時から、いまのお仕事につながるようなことをしていたのですね。

小学3年生ぐらいのときの学芸会で、自分も演じながら他人を演出したお遊戯がウケて、うれしかったのを覚えています。中学校に入ると、演劇部からスカウトが来ましたが、当時は部員が女子ばかり。はずかしくて断りました。中学、高校で演劇を必死にやるよりも、高校を卒業してからかな、と思っていたんです。

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