
自分の性別をどう認識するか、どんな性別の人を好きになるか――。こうした「性のあり方」は、人それぞれです。まずはその多様さに目を向け、知るところから始めませんか。
「LGBTQ+」をおさらい
「LGBTQ+」は、さまざまな性のあり方(セクシュアリティー)を示す言葉です。それぞれの言葉の頭文字を組み合わせています。
Lesbian(レズビアン):女性を好きになる女性
Gay(ゲイ):男性を好きになる男性
Bisexual(バイセクシュアル):男性も女性も好きになる人
Transgender(トランスジェンダー):割り当てられた性と自認する性が異なる人。一致する人は「シスジェンダー」
Queer(クィア):異性を好きになる人やLGBT以外の、さまざまな性のあり方の人/Questioning(クエスチョニング):自分の性のあり方がわからなかったり、決めたくないと思ったりする人
+(プラス):LGBTQ以外の多様な性
性的指向(Sexual Orientation)と、性自認(Gender Identity)の頭文字を取った「SOGI(ソジ)」という言葉もあります。すべての人の「性のあり方」を示します。服装や言葉づかいなどで自分を表す「ジェンダー表現(Gender Expression)」も含めて、SOGIE(ソジ―)ということもあります。
性的指向とは「誰(どんな性別)を好きになるか」を指し、性自認は「自分がどんな性別で生きたいか」ということを意味します。例えば、「自分を男性と認識し、女性を好きになる」もSOGIの一つです。

性のあり方に関係する言葉
・ノンバイナリー:自分の性別を男性とも女性とも思わない人や、男性でも女性でもあると感じる人
・アロマンティック:他者に恋愛感情を抱かない人
・アセクシュアル:他者に性的に引かれない人
・カミングアウト:自分の性のあり方を他人に打ち明けること
・アウティング:他人の性のあり方を、本人の許可を得ずに明かすこと
・アライ:LGBTQ+の味方の立場で寄り添い、社会的課題の解決をめざす人
性のあり方についての相談窓口
・よりそいホットライン(社会的包摂サポートセンター) 24時間、無料で電話相談できます 0120・279・338 (岩手、宮城、福島からは0120・279・226)
・ラップアラウンド・サポート(プライドハウス東京) 24歳以下に向けた相談窓口。対面またはオンラインで相談できます
https://pridehouse.jp/legacy/event/97/(外部サイト)
※各都道府県の相談窓口などを検索できるサイトもあります。
「いのちと暮らしの相談ナビ」http://lifelink-db.org/common/(外部サイト)

連載中の小説「空と花のパレード」の登場人物たち。主人公は双子のソラ(右)とハナ(左)です。ソラはトランスジェンダー男性、ハナはシスジェンダー女性。ほかにもさまざまな性のキャラクターが登場します。
(朝日中高生新聞2025年2月9日号)
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