
――カイロ・アメリカン大学を卒業後、「3大ピラミッド」のあるギザ台地の発掘で有名な考古学者のマーク・レーナー博士の調査隊に入りました。
大学では、古代エジプトの歴史や文字などを学ぶのが主でした。とてもおもしろくて、勉強は苦になりませんでした。でも、それらを研究するには発掘の「生データ」が欠かせません。やっぱり発掘をやりたい、考古学の道に進みたいと思っていました。
レーナー博士に会う機会をもらったとき、論文や報告書を全て読み込んでファイルにまとめ、質問をしました。「こいつは本当にやる気なんだ」と伝わったと思う。やる気に見合う努力をしないと、結果も出ないし、人にも伝わりません。
――中高生に伝えたいことは?
やる気や、自分が成功したいという気持ちがどんなにあっても、周りの人たちへの「礼儀」がないとだめです。だから、若いときから礼儀を大切にしてください。一度身につけたらずっと武器になります。考古学の調査研究でも、複数の分野の専門家とチームで取り組みますが、「ユキ(河江さんの呼び名)は信用できる」と言ってもらえる。一緒に仕事をしたいと思ってもらえるのです。
この記事は有料記事です。
デジタル版をご購読いただくと、記事の続きをお読みいただけます。

「朝中高プラス」は朝日中高生新聞のデジタル版です。忙しい中学生、高校生のために主要なニュースを週1回配信。定期テストや調べ学習にも最適!学校や塾では学べない知識が身につきます。