
日テレ系SDGsキャンペーン グップラサポーター
お笑いコンビ「メイプル超合金」のカズレーザーさんは、日本テレビ系のSDGsキャンペーン「Good For the Planet ウィーク」(グップラ)のサポーターを務めています。環境問題への興味を広げてもらおうと、「なるべく明るく伝えていきたい」と話します。(正木皓二郎)
「グップラ」は地球のため、未来のため、より良い暮らしのために今できることを考えていくキャンペーンです。日テレ系では期間中、環境問題をはじめとするSDGsに関するテーマを発信。「グップラサポーター」はそれらのテーマを取材し、伝える役割です。

カズレーザーさんは昨年に続き「グップラサポーター」を務めます。普段から意識している問題は、本来食べられるはずの食材が捨てられてしまう「食品ロス」。もったいないだけでなく、製造や輸送、販売、廃棄などの過程で、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の余分な排出につながります。
「なるべく食べ残さないようにしています。後輩や近しい芸人と食べに行ったときも『適度にいこうよ』と気をつけています」。ただ、健康管理のために残してしまうことがあるといい、「環境問題と自分の健康との間でジレンマを感じるからこそ心がけている」と話します。

水中AIドローンを紹介
海草などのCO2吸収量を計測

そんなカズレーザーさんは今回、海から環境問題を考えました。海草や藻類などが光合成によってCO2を取り込み、大気中に出ずに海底や深海に蓄積される炭素のことを「ブルーカーボン」といいます。国土交通省の資料によると、地球上では年間で約97億トンの炭素が大気中に排出されています。そのうち陸域の植物による吸収量が約21億トン、海域ではそれを上回る約29億トンです。海洋生物はCO2の吸収源として近年注目されていて、番組では海草などのCO2吸収量を算出できる「水中AIドローン」を紹介します。
このドローンは波や海流の影響がある海の中でも、自動で安定して進むことができます。濁った海中の海草などをリアルタイムで鮮明に捉えられ、その種類を識別し体積を算出。人の手で2日かかっていたサッカー場ほどの面積のCO2吸収量をわずか30分で計測します。
ドローンを開発した大手電機メーカー富士通の境克司さんは「なかなか分からなかった海の中を正確に把握でき、ブルーカーボンに関わる施策に活用できる。海のあらゆる情報を3次元化してシミュレーションできるようにし、生物多様性の保全にも取り組んでいきたい」と話します。
実際にドローンを操作したカズレーザーさんは「技術の可能性を感じた」と驚きました。一方で「企業のすごい技術ですが、中高生も理屈を調べたら作れるかもしれません。こうした技術の開発に興味を持ったらチャレンジしてほしいし、自分もできるかもという視点で番組を見てもらえたら」と話します。
カズレーザー
1984年生まれ、埼玉県出身。2012年に安藤なつさんとのお笑いコンビ「メイプル超合金」を結成し、15年「M-1グランプリ」決勝戦に進出。クイズ番組や情報番組などに多数出演している。
(朝日中高生新聞2025年6月1日号)
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