Runway(3)

――音楽大学ではなく、東京大学を選んだのは?

東大を選んだのは、数学が好きだったし、東大に入っても音楽はできるから。どっちもやりたかった。

結局、東大に行っても自由時間はずっとピアノをひいたり、バンドをやったりしていました。バンドサークルがあって、そこで友達とセッションをしたり、いろんな曲をカバーしたりするわけですが、その時は、将来仕事になるというのは、あんまり想像していなくて。でも、クラシックだけではなく、いろんな音楽を知ることができたから、今の自分の活動にすごく生きています。

――転機となるできごとは。

最初の転機は、大学院生の時にピティナ・ピアノコンペティションに出たことです。就職するとしたらコンクールはこれが最後だろうから、受けてみようかなと思いました。特級グランプリを取って、僕のピアニストとしてのキャリアが一気に開けました。

ピティナ・ピアノコンペティション特級の最終審査。ラフマニノフ作曲「ピアノ協奏曲第2番」をオーケストラとともに演奏=2018年8月21日、東京都港区のサントリーホール Ⓒ平舘平

――最初ということは、ほかにもあるのですか?

2021年のショパン国際ピアノコンクールと、23年にニューヨークに拠点を移したことです。それぞれ世界がガラッと変わりました。

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