
新学期が始まり、大型連休が過ぎて、やってくると言われているのが「五月病」です。なんとなくやる気が起きなかったり、身体がだるいなぁと感じたり、気を張って過ごした4月が終わって、疲れがドッと出てしまったりです。
「五月病」、大丈夫でしょうか? 自分だけかな?と思わなくて大丈夫です。
わたしもお休みの日、だるくて気付いたら夕方の4時で「今日何にもやってないなぁ」という日があったりします。なんとなく疲れているなぁとか、やる気が出ないなぁという時、わたしがおすすめしているのは運動です。ウォーキングとかでオッケーです。
「え? 五月病で身体がだるくて、疲れているのに?」と思うかもしれませんが、動き出すまでは億劫で嫌だなぁと思うのですが、動き出したらこっちのもんです。意外や意外、ウォーキングした後、とってもスッキリします。
歩いていると気持ちが整理されて、やりたい事や、やらなきゃいけない事などモコモコと思い浮かび上がるのでおすすめです。
また、汗をかいた後、ゆっくりと入浴もよいかと思います。「身体の汗を流す」のみを目的とするのではなく、「ゆっくりとお湯に浸かって休む」のも目的にするとよいです。「あー、今休めてるなぁ」と感じることでより身体も休める気がします。
なんとも言えないだるさや疲れがある中で、ノートや手帳に「今日の出来事」を書き出すのもよいです。
- 学校に行った。
- 休み時間楽しかった。
- 気疲れしてしまった。
- ご飯が美味しかった。
- 帰宅途中、見かけた猫が可愛かった。
なんでもいいです。書き出して、自分の出来事をアウトプットすると、「やる気出ないなぁ、と思っていたけど、結構色々動いてたなぁ」とか、「もっとこうしたら自分的に楽しかったかな」とか、客観視することで自分のマイナスな感情に埋もれなくてよくなります。ダルい気持ちを切り離すことができます。自然と気持ちよい生活ができるようになります。
また、学生時代を思い返すと、遊びでも勉強でも部活でも思いっきり打ち込んでみる!というのもアリです。何かに夢中になる時間こそ素晴らしく、ダルい気持ちがどっかにぶっ飛んだります。
五月病に恐れず、そんな自分を受け入れつつ、日々を豊かに過ごしてください。よくよく考えたら、五月ほど過ごしやすく気持ちのよい季節はないかもしれないです。
いろいろなことに挑戦し、一生懸命に過ごしてくださいね。みなさんの学生生活を応援しています。
川村エミコ(かわむらえみこ)

1979年12月17日、神奈川県生まれ。趣味・絵本を書くこと、こけし集め(伝統こけしの目利きできます!) 特技・夜景鑑賞士3級、世界遺産研究、温泉ソムリエ 血液型B型 YouTube「おかっぱちゃんねる」 初のエッセイ集『わたしもかわいく生まれたかったな』(集英社)発売中
(LINE NEWS「朝日中高生新聞」2024年5月9日配信)