日本は世界的にみて名字の種類が多く、その数は十数万とも数十万ともいわれます。約10万種類ものはんこをそろえる「はんのひでしま」(福岡市)の店主・秀島徹さんによると、日本の名字の8割は珍しく、できた理由が分かっているのはごくわずかです。次の難読名字、いくつ読めますか?(姓氏研究家・森岡浩さん監修、読みは一例です)

【かまつか】鎌塚という一族が、鎌の柄(「つか」とも読む)の長さが一尺八寸(約55センチ)であることから、この字をあてた

【つゆり】栗の花が落ちる時期に梅雨に入るため

【やまなし】山がないと月が見えるとの考えから

【わたぬき】旧暦の4月1日に、衣服の綿を抜いたことから。「四月朔日」と書くことも

【いざさわ】8月16日の夜、またはその月をさす十六夜に由来する

【あいもの】生の魚と干物の中間を「あいもの」という。40種類あるからというのが有力な説

【ほづみ】稲の穂を摘んで、豊作を祈る神事が旧暦の8月1日に行われることに由来する。「八月朔日」と書くこともある

【あがりえ】東から太陽があがるため、東で「あがり」と読む

【すぐり】古代、村長のことを「すぐり」といったことから

【つくも】次が百だから、「つぎもも」。なまって「つくも」になったとされる

【ぬるゆ】熊本県にある、お湯がぬるい温泉の名前に由来する

【たかなし】鷹がいないと、小鳥が遊べることから

【そよぎ】漢字の意味が「木の上を風がそよそよ吹くこと」だから

【うのかわ】十二支を方角の北から時計回りに並べると、東は「卯」だから

(朝日中高生新聞2024年6月9日号)

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