夏休み、いかがお過ごしでしょうか?

夏休みの宿題、進んでいますか? 宿題の取り組み方で自分のタイプを知るのはいかがでしょうか?

自分がどんなタイプかを客観的に知っておくと、とても良いかと思われます。また客観的に知ることで「なりたい自分」に方向転換をしやすいと思われます。

◉毎日コツコツタイプ
 目の前の課題に対して、コツコツと向き合えるタイプ。好き嫌い関係なく、まずノートなりなんなりを開いて取り組めるタイプ。

◉3日なり一週間くらいの短いスパンでまとめて取り組むタイプ
 毎日はやらないけど、夏休みの最後にドカッと宿題に追われるのはごめんだ!というタイプ。要領も良さそうです。

◉ 「宿題やらなきゃなぁ。」と思いながら夏休みを過ごすなんてごめんだ!と、夏休みが始まってすぐにまとめて宿題に取り組み、7月中には出来る限り終わらせておくタイプ
 好き嫌いに関係なく、宿題というやらなければならないことを先に済ませたいタイプ。

◉夏休み残り3日で「やばい!」と焦り、夜通しかけて終わらせるタイプ
 母親に手伝ってもらうことも厭わない。ちびまるこちゃんがこのタイプ。期日ギリギリになると「やらなければ!」と、やる気が出てくるタイプなのか、宿題はどうでもいいと頭のどこかで思っていて、でも学校の規定である宿題はやらなければならないとも思っているタイプ。

◉そもそも宿題をやらないタイプ
 宿題よりも没頭することがあり、自分にとって大事ではないと判断したタイプ。このタイプの場合、ご両親なりなんなりの家族のルールに従ってほしいのですが、宿題をやった上で、やりたいことに没頭できたらとてもかっこいいなぁと思います。

ざっくりですがタイプを分けてみました。自分のやる気はどんなタイミングで上がるのか、気持ち的に追い込まれるとやる気になるなら、自分で追い込むようにしたら良いかと思いますし、「よっこいしょ!」と踏ん張らなくても日常で宿題をこなせるタイプなら、淡々と進めたら良いと思います。

夏休み残りの3日なり5日なりで「やばい!」となる自分が嫌だなぁと思うなら、今こそ!変わるチャンスです。今すぐなんの宿題でも良いので開いてみてください。

「ただやらなきゃなぁ。」と過ごすのではなく、自分が頑張れるタイミングやポイントを知っておくと後々真剣に向き合いたいことや生涯の仕事にしたいことができた時に、やる気やモチベーションを下げずに向き合えるコツを自分でコントロール出来ると、とても日々過ごしやすいと思います。

「朝だと一日を有効に使っている気持ちになって捗るなぁ。」とか時間帯もそうですし、図書館に行くと静かな環境と調べたい本もすぐ手元に借りられて好きだなぁとか。

友達とやったら大概はおしゃべりしてしまい、宿題に関しては進まないことが多いかと思いますが、意外や意外!誰かとの方がすごく進むタイプでした!とか。

いつもお母さんが勉強しているとアイスティーを出してくれていて、気がつくとアイスティーがあるとがんばれる!自分がいる。など、自分発信ではなくても、勉強の環境がのちに違うことでもがんばれるキッカケになったりもします。

私の場合はいつもアイスレモンティーを母親が出してくれていたので、今でもコラムや書き物をする時の飲み物はアイスレモンティーです。向き合うモードに入れます。

自分のタイプを知ることで、自分のスイッチの入れ方を知り、その後どんな時にでも頑張れる術を手に入れられると思います。

遊びも勉強も身を粉にして向き合ってください。真剣な中に好きなことや将来ずっと続けたいことなどキラリと光る何かが見つかることを願っています。

みなさんの夏休みを応援しています。

川村エミコ(かわむらえみこ)

1979年12月17日、神奈川県生まれ。趣味・絵本を書くこと、こけし集め(伝統こけしの目利きできます!) 特技・夜景鑑賞士3級、世界遺産研究、温泉ソムリエ 血液型B型 YouTube「おかっぱちゃんねる」 初のエッセイ集『わたしもかわいく生まれたかったな』(集英社)発売中。初の書下ろし楽曲「優しさモンスター」配信中

(LINE NEWS「朝日中高生新聞」2024年8月6日配信)