
こんにちは。涼しくなってきましたがいかがお過ごしでしょうか?
紅葉がゆっくりと始まってきました。薄く黄色く色付いた葉っぱに癒されます。そして何より、勉強やスポーツいろんなことに取り組みやすい季節にやっとなってきて嬉しいです。
10月は苦手克服月間にするのはいかがでしょうか? 勉強で苦手な教科がもしあれば、今月はその苦手教科をいつもの倍勉強するのはいかがでしょうか?
高校に入学してすぐ、中学まで得意だった数学が突然分からなくなり、苦手になり、苦手になるとなかなか問題集を開かなくなり、どんどん苦手が進み、大好きだった数学があっという間に眉毛が八の字になる案件になりました。
1学期の期末で赤点を取ってしまい、夏休みの補習も受けなければならなくなったのを覚えています。しかし、補習で毎日丁寧に先生に教えてもらったら、すごく分かって、突然解けるようになりました。そこからはとても数学が好きになりました。 「あー、大事なのはキッカケなんだなぁ。」と思いました。
教科を好きになるかどうかの「最初のトビラ」も、とっても大事かと思いますが、分からなくなって苦手になってから、ちょっとした機会でまたすぐ苦手じゃなくなって、むしろ好きになるところまで行くのだと思います。
お友達や先生に「今月は苦手克服月間だから、○○教えてください!」と伝えて、教えてもらうのはいかがでしょうか? ○○は勉強だけでなく、スポーツや趣味に関することでも何でも良いかと思います。「苦手克服月間」と名することで、周りの人に質問しやすくなったりもします。
また、自分でより「頑張ってみよう!」と思えたり、具体的に「倍やってみよう!」など意識も高まります。
1つに絞らず、「国語」と「リフティング」など勉強と別のことで2つ掲げるのもありです。私は「日本茶の勉強」と「ウォーキング」にしようかなぁと思っています。
みなさんの中の苦手の意識がほんの少しでも良い方向に変化しますようにです。
また、「これはやっぱり向いてない!」と分かることも大事だったりします。でもそれは一生懸命取り組んだその先でしか分からないことだと思います。
受験生の方は夏の怒涛の勉強から良い流れが作れますようにです。自分なりのちょっとしたリフレッシュを見つけて頑張ってください。みなさんの学生生活を応援したいます。苦手克服月間、いかがでしょうか?
川村エミコ(かわむらえみこ)

1979年12月17日、神奈川県生まれ。趣味・絵本を書くこと、こけし集め(伝統こけしの目利きできます!) 特技・夜景鑑賞士3級、世界遺産研究、温泉ソムリエ 血液型B型 YouTube「おかっぱちゃんねる」 初のエッセイ集『わたしもかわいく生まれたかったな』(集英社)発売中。初の書下ろし楽曲「優しさモンスター」配信中
(LINE NEWS「朝日中高生新聞」2024年10月15日配信)