
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(30)が、また前人未到の大記録を打ち立てました。大リーグの歴史で初めて、同じシーズンで50本塁打、50盗塁を達成する「50-50」。米フロリダ州マイアミの球場ローンデポ・パークは19日(日本時間20日)、偉業をたたえる歓声に包まれました。
大谷選手はこの日のマーリンズ戦の一回に、まず二塁から三塁への盗塁で50盗塁を達成。六回に49号、七回に50号の本塁打を打ちました。この日は3本塁打を含む6安打10打点2盗塁という大活躍。記録を一気に51本塁打、51盗塁まで伸ばしました。ドジャースは残り9試合。さらなる記録の更新に期待がかかります。
ドジャースに移籍して1年目の大谷選手は、昨年秋に右ひじを手術したため、今季は投打の「二刀流」を封印して打者に専念しました。本塁打は2021年に記録したシーズン自己最多の46本を更新。盗塁数も自己最多だった同年の26を倍近く上回っています。
大リーグでは、「40-40」でさえ大谷選手の前には5人しか達成していない大記録です。日本のプロ野球ではこれまで、「40-40」の達成者もいません。
「一生忘れない日」
大谷選手は試合終了直後のテレビ中継のインタビューで「早く(「50-50」を)決めたいというのはあった。一生忘れない日になったと思う」と話しました。チームはこの試合の勝利でプレーオフ進出が決定。「メジャーリーグに来てから夢に見ていたところではある。それが決まって、チームとしてもいい勝ち方ができて、すばらしい日になったんじゃないかなと思います」と喜びました。
(朝日中高生新聞2024年9月22日号)

「朝中高プラス」は朝日中高生新聞のデジタル版です。忙しい中学生、高校生のために主要なニュースを週1回配信。定期テストや調べ学習にも最適!学校や塾では学べない知識が身につきます。