2022年11月6日にアフリカのエジプト東部にあるシャルムエルシェイクで、国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)が開かれました。
パリ協定の目標は、18世紀にイギリスではじまった産業革命の前と比べて平均気温の上昇を1.5度におさえることです。条約事務局が10月26日に発表した報告書は、いまの各国の目標では今世紀末に約2.5度上昇するとして、行動計画の強化を求めています。
温暖化への対応 地球規模で議論
激しい大雨や干ばつなどの異常気象が世界中で起きています。そんな「気候変動」の対策について話し合う「COP」と呼ばれる国際会議が11月にエジプトで開かれました。どのような会議なのでしょうか。気候変動の国際政治にくわしい国立環境研究所の亀山康子さんに、議論のポイントとあわせて聞きました。(正木皓二郎)
198の国と機関の会議
「COPは1992年に採択された国連気候変動枠組み条約に参加する、198の国と機関による国際会議の呼び名です」と亀山さん。各国の代表が気候変動対策についてテーマごとに交渉し、大事な国際ルールを決めることもあります。

気候変動の原因は主に石油や石炭を燃やすことで発生する二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスだと言われています。排出されたガスが地球をおおい、太陽の熱をとじこめることで地球温暖化が進み、気候に異常な変化をもたらしています。
最近のCOPは政治家以外の会社や市民グループ、NGOなどもふくめて、「全部で数万人が集まる場になっています」。会場の近くでは、各国のリーダーに向けて対策を求めるイベントやデモも行われます。
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