子どもの人数が減りお年寄りの割合が高くなる、「少子高齢化」が日本で進んでいます。1年間に生まれる赤ちゃんの数は、この50年で半分以下になり、年代別の人口を表す人口ピラミッドは大きく変わりました。国立社会保障・人口問題研究所で人口の変化について研究する岩澤美帆さんに、少子高齢化と社会の変化について聞きました。(中田美和子)

出生数が初めて80万人割る

2022年に国内で生まれた日本人の子どもは、推計で77万3千人ほどとみられます。22年10月までの出生数をもとに、国と同じ方法で朝日新聞が計算した数字です。1899年に統計を取り始めてから80万人を割るのは初めてです。国立社会保障・人口問題研究所は2017年、77万人台に入るのは33年とみていました。

政府は子どもを育てやすい社会にするため、子育て家庭への手当や育児休業中の給付金の対象を広げたり、保育サービスを充実させたりといった政策を考えています。

赤ちゃんは50年で半減

赤ちゃんの生まれる数(出生数)は、1973年の約209万人をピークに減り続け、2020年は約84万人でした。子どもを産む世代の人口自体が減っているため、少子化の流れは続くとみられます。

岩澤さんは「子どもを持つか持たないかは個人の考えによります。ただ、税金や仕事を通して、社会全体で子どもを支えていく必要はあるでしょう」と言います。

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