
新型コロナウイルスのあつかいが「5類」に引き下げられ、みんながコロナ前のように活動し始めるなか、子どもを中心にいくつかの感染症が流行しています。感染症についての情報を発信する、東京都健康安全研究センターの村田ゆかりさんに聞きました。(當間光沙)
ヘルパンギーナは過去10年平均の9倍に
国立感染症研究所が20日に発表したまとめによると、ここ数年に比べ感染者数が増えているのは「ヘルパンギーナ」「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」「咽頭結膜熱(プール熱)」「感染性胃腸炎(ノロウイルス・ロタウイルスなど)」「RSウイルス感染症」などです=イラストも見てね。

特にヘルパンギーナは、この週の過去10年の平均とくらべ、9倍以上になっています。
村田さんは、それだけが原因とは限りませんが、コロナが5類になって「うつらないようにする対策がゆるめられたこと」も影響しているとみています。コロナ禍には、つばなどにふくまれるウイルスをすいこんでうつらないようにする対策をみんながしていました。これがほかの感染症の流行もおさえていたからです。
また、人間は一度体に入ったウイルスや細菌に対しては打ち勝つ力「免疫」を持ちます。本来ならば、もう少し幼いころにかかるはずだった感染症にかからなかった子どもたちが、今年初めてこれらの原因となるウイルスなどに接し、感染が広がっている可能性もあるそうです。
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