
災害が起きて電気やガス、水道が止まったら、何をどうやって食べますか? もちろん「非常食」を食べてもいいけれど、食べなれた「いつものごはん」が作れれば、心が落ち着きます。最低限の水と燃料で、ごはんを作ってみましょう。(當間光沙)
災害時もいつもの食事を
管理栄養士で防災士の今泉マユ子さんは、ポリぶくろに材料を入れて「湯せん」で作る「お湯ポチャレシピ」を紹介しています。災害でガスや水道が止まっても、カセットコンロとカセットガスボンベ、ペットボトルの水さえあれば、温かいごはんが作れるのです。
「自分の好きなみそ汁が1杯作れるだけで、日常が取りもどせる」と今泉さん。そのためには、作り方を知って、実際に試し、なれておく必要があります。
今回は、ごはんとみそ汁の作り方を教わります。
「『知っている』ということは、『できる』ということではありません。日ごろから『お湯ポチャ』を取り入れ、防災力アップをめざしましょう」
防災力アップのコツ
ガスや水道は使わない!
調理にどれくらいの水を使うのか、一度の加熱でボンベはどれくらい減るのか……。いざという時あわてないよう、災害時と同じ条件をそろえて確かめて。
自分好みに味を変えて!
一度作って基本の味を知ると「調味料を減らそう」「カレー粉を入れよう」など、味も変えやすくなります。
家にあるもので作ろう!
電気が止まったら、冷蔵庫にあるものから使う必要があります。ふだんからよく食べるもので、どんなアレンジができるか考えましょう。
基本の「ごはん」のたき方
しんまでやわらかで、つやつや! 米の種類によって、たき上がりが変わるかも!


基本の「みそ汁」の作り方
具は切りぼし大根とわかめに。なべで作るみそ汁と変わらない味で、被災したときには、ほっとしそう!


ごはんでこれもできちゃう♪
- 米を20グラム、水を100ミリリットルにすればおかゆに
- ミックスベジタブルやコンソメを足せばピラフに
- たらこやボンゴレのパスタソースを入れてたきこみごはんに

(朝日小学生新聞2023年7年11日付)

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