
4年生の国語の教科書の多くが「新聞作り」を取り上げています。委員会や班などで新聞を作るコツを6回にわたって紹介します。自由研究で調べたことを新聞にまとめるなど、夏休みの宿題にも役立ててください。
新聞に書く内容の決め方を紹介します。新聞を読む人(読者)がだれかということや、新聞を作る目的によって、内容がちがってきます。編集会議で話し合って決めましょう。
朝小の編集部では毎週、部員みんなで「編集会議」を開いています。委員会や班でも、編集会議をするのがおすすめです。
学校新聞の場合、読者は全校児童、先生、保護者や地域の人で、発行の目的は学校や地域の話題を伝えたり、何かをうったえかけたりすることですね。運動会のようす、図書室で人気の本のランキング、忘れ物をしないようによびかける記事などが考えられます。学級新聞なら、読者は主にクラスの人なので、クラスのできごとを中心にするといいでしょう。
修学旅行のように記事や写真をたくさんのせたいときは、「〇〇新聞 修学旅行特集号」など、ひとつのテーマにしぼるとすっきりします。

勉強したことや調べたことをまとめて、自分ひとりで新聞を作る方法もあります。「ヘチマの観察新聞」などです。
発行する時期や、新聞の大きさも考えます。小学校の新聞はB4やA3の大きさの紙を使うことが多いようです。何ページの新聞にするかによって、のせる記事の分量、記事をいくつのせられるかが決まります。
内容がだいたい決まったら、その内容の「取り上げ方」を具体的に考えましょう。
例えば「節電をよびかける記事」なら、「節電の方法を調べて新聞にのせる」「学校や家庭で節電している人の体験談を聞く」「節電しているかアンケートをとる」「クーラーがほとんどなかった時代の夏の過ごし方をおじいさん、おばあさんに聞く」など、さまざまな切り口があります。