朝日小学生新聞で54年連載 1万6383回のギネス世界記録

朝日小学生新聞で1969年9月から今年3月まで、まんが「ジャンケンポン」を50年以上連載してきた泉昭二さん(91歳)が10月29日、亡くなりました。

なかよし3きょうだいの(左から)ジャン、ケン、ポンと、ネコのミーヤ

「ジャンケンポン」は、2013年1月17日付の第1万3616回で全国紙の連載まんがの最長記録をぬりかえました。17年には「ひとつの4コマまんがとして最も多く発行された回数」としてギネス世界記録に認定されました。20年夏からは、病気治療のため、新作の回数を減らしました。

最終回は今年3月31日付。第1万6362回でした。特集号などもふくめ、のべ1万6383回でギネス世界記録の更新が認められました。

泉さんは1932年、東京都荒川区生まれ。小学生のとき戦争や学童疎開を経験。まんがは「やさしい気持ちでかくこと」が信条でした。子どものいない泉さんにとって、ジャンケンポンのキャラクターは「みんなぼくの子ども」。読者のおたよりを毎日のはげみにしていました。

泉さんの甥の三留功一さん(72歳)は「最期までまわりの人たちへの感謝の気持ちを忘れませんでした。いつも『ありがとう』と声をかけていました」。

(朝日小学生新聞2023年11月3日付)