NPO法人「放課後NPOアフタースクール」(本部・東京)が実施した「小学生の放課後の過ごし方に関する調査」の結果がまとまりました。「友達ともっと遊びたいけど、なかなか遊べない」といった実情や課題が浮き彫りになりました。

「放課後にもっと友達と遊びたい」と回答した小学生は76.2%にのぼった一方、実際に遊ぶことが「ほとんどない」は43.7%、「週1日」は27.2%で、併せると「週1日以下」が7割を超えました。

「どうして思うように遊べないのか」(複数回答)という質問に対しては、「友達と予定が合わないから」が48.7%でトップ、「自分が習い事・塾・宿題で忙しいから」が35.2%で続きました。

「もっと友達と遊べるようになるには、どうなるといいか」(同)については、「友達の遊べる日が増える」(39.1%)、「遊び場が近所にできる」(35.7%)、「やらなきゃいけないことを減らして遊べる日を増やす」(33.9%)が上位を占めました。

また、小学生と保護者へのインタビューで「思うように遊べない理由」を尋ねたところ、「習い事や宿題で時間がない」「友達と予定が合わない」「近くに公園がない。遊び場が少ない」といった「時間」「仲間」「空間」の「3つの間」に課題がある様子がうかがえました。

調査は2023年8月、インターネットを使ったアンケートと、対面・オンラインでのインタビューを通じて実施されました。

〈調査の概要〉

調査方法①:インターネット調査
調査対象:小学生の子どもを持つ男女(有効回答数:302)
調査期間:2023年8月10日

調査方法②:対面またはオンライン
調査対象:小学生(1~6年生)とその保護者
(有効回答数:個別インタビュー10回〈小学生とその保護者10組〉、グループインタビュー1回〈小学生4人〉)
調査期間:2023年8月24日〜9月20日