「第9回朝日学生新聞社児童文学賞」受賞作
「第31回読書感想画中央コンクール」指定図書
「第1回福井市こどもの本大賞」大賞受賞

家族の認知症と向きあう、小学5年生の辰子の物語

主人公の辰子は、両親と認知症になったおばあちゃんと4人で暮らす小学5年生。辰子は、認知症の影響で孫の名前を思い出せないおばあちゃんに、何度も名前を聞かれて寂しさをつのらせていきます。「顔が広くて、太っ腹で、いつも着物姿でかっこよくて、私の自慢だったおばあちゃんはどこへ行っちゃったの……?」

物語が進むにつれて辰子は成長します。やがて、現実を受け入れた時、「おばあちゃん、わたしを忘れてもいいよ」と口にします。これが、本のタイトルになりました。

2018年10月から12月まで朝日小学生新聞で連載した「おばあちゃん、わたしのこと忘れないで」をまとめ、改題しました。

  • 2019年2月28日発売
  • 緒川さよ・作
  • 定価1,320円(税込)

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著者・緒川 さよ(おがわ・さよ)

1978年、静岡県生まれ。日本大学芸術学部卒業。教育系の会社で働きながら、小説を描いている。講談社青い鳥文庫から「キミマイ きみの舞」が発売中。本作で第9回朝日学生新聞社児童文学賞を受賞。

絵・久永 フミノ(ひさなが・ふみの)

イラストレーター。『ガラスのベーゴマ』(朝日学生新聞社)など児童向け書籍をはじめとして、雑誌でもカットイラストを手がける。ポップかつ繊細なタッチが特徴。

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