もっと知りたい、じっちゃんのこと、戦争のこと――

今、子どもたちがいちばん読みたい本

第6回朝日学生新聞社児童文学賞受賞作。

2015年7月1日~9月30日 朝日小学生新聞にて連載後書籍化。

小学5年生の蓮人は、弟・あおいのぜんそく療養のため、お父さんの故郷である九州にひっこすことになる。転校初日の朝、2人で通学路を歩いていると、突然現れた見知らぬおじいさんが、あおいを見て声を上げた。 「ミチヨ、生きちょったんか……」 戦時中に遊ばれていたベーゴマ。認知症にかかって初めて戦争を語り出す友だちのひいおじいさん。町中に残る戦争にまつわる史跡。はじめて戦争の傷跡にふれた蓮人は、戦争についてもっと知りたいと考えて……。

自分が今住んでいるこの国、地域、町で、かつて戦争があり、たくさんの人が亡くなった。 そんな、当たり前のようで、忘れてしまいがちな事実を、そっと教えてくれる一冊です。

  • 2015年11月30日発売
  • 槿なほ作
  • 定価1,320円(税込)

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作者・槿なほ(むくげ・なほ)

1982年、大分県生まれ。大分県立看護科大学卒。第3回森三郎童話賞佳作受賞。本作で第6回朝日学生新聞社児童文学賞を受賞。2人の子どもを持つ母親でもある。

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