12月25日はクリスマスです。世界の子どもたちにプレゼントをくれる、やさしくてなぞめいたサンタクロースはどんな人なのでしょうか?

朝日小学生新聞

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ふりがなつき。ニュースがわかる、知識がつく。

子どもの幸せ願い 見守っているよ

世界中で姿・名前変える

サンタさんは、実際に会ったことのある人が少なく、わかっていることもあまりありません。しかし、3~4世紀に現在のトルコでまずしい人たちを助けた、聖ニコラウスとの関係が深いと考えられています。

世界中にサンタさんの存在が広まる中で、呼び名や姿は少しずつ変わっていきました。「サンタクロース」は、17~18世紀にアメリカにやってきたオランダ移民が伝えた「シンタクラース」がなまって、呼ばれるようになったといわれています。

【朝日小学生新聞】ふりがなつき。ニュースがわかる、知識がつく。

本当にサンタさんはいるの?という疑問がある人におすすめの本があります。『サンタクロースっているんでしょうか?』(ニューヨーク・サン新聞社説)には、1897年、アメリカに住む8歳の女の子が地元紙に、「サンタクロースって、ほんとうに、いるんでしょうか?」と投稿し、記者が社説で答えた内容が書かれています。愛や思いやりが目に見えなくても存在するように、サンタさんも「いる」と伝えます。

日本の子どもとサンタさんを手紙でつなぐ「日本・フィンランドサンタクロース協会」を通じて、サンタさんから読者へメッセージをもらいました。

 クリスマスは、家族や友だちといっしょに温かい心で、おたがいを思いやりながら過ごすときです。世界には十分な食事ができない子どもや、家のない子どももたくさんいます。そういう子どもたちにも思いをはせながら、みんなが幸せなクリスマスを過ごせるよう、祈ってください。

 みんなの優しい気持ちが、近い友だちも、遠いところにいる友だちも、きっと幸せにしてくれると思います。サンタも世界中の子どもたちがハッピーであるように、北極圏からいつも見守っています。

(朝日小学生新聞2021年12月20日付を再構成)

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