
先生との約束を果たすため、少年は遠い世界からやってきた――。
昭和33年8月、新潟県・白根町の昼下がり。6年生の翼(つばさ)は、一平と名乗る少年と田んぼで出会った。一平は、「戦時中、学童疎開で世話になった先生を探している」と 翼に打ち明ける。戦中をひたむきに生きた一平と、高度成長期を生きる心優しい翼との心の交流を描く、ある夏の物語。
- 2011年7月31日発売
- 甲田天・著
- 定価880円(税込)
甲田 天(こうだ・てん)
1940年福岡県生まれ。大阪で少年期を送る。中央大学法学部卒業。大阪、東京で広告制作に携わり、現在に至る。2007年、「時の扉をくぐり」で「ちゅうでん児童文学賞大賞」を受賞。新潟市在住。
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