
中学・高校で習う古典学習にも役立つ
3大随筆の「枕草子」を楽しく読み解こう!
2018年4月から19年3月に朝日小学生新聞で連載していた「枕草子 いとめでたし!」が単行本になりました!
枕草子は日本3大随筆の一つ。天皇のきさきである中宮定子をお世話していた清少納言が、平安時代の宮廷の生活や自然のようすなどの感想を約300の短い文章(章段)でつづったものです。その中の約50の章段を取りあげました。清少納言が書き記した文章を、現代の私たちの生活と比べながら読み解いていきます。
単行本には、中学校や高校での古典の勉強にも役立つ資料集を加えました。平安時代の住まいや衣服、歴史的かなづかいなどの古典の基礎知識を身につけられるほか、「万葉集」「源氏物語」「徒然草」など、「枕草子」以外の古典文学13作品を楽しく学べます。
<内容>
■枕草子
あいらしいもの (「うつくしきもの」の段から)
春に一番美しいのは (「春はあけぼの」の段から)
夏に一番ステキなのは (「春はあけぼの」の段から)
初めて定子さまと (「宮にはじめてまゐりたるころ」の段から)
秋に一番美しいのは (「春はあけぼの」の段から)
冬の一番ステキなのは (「春はあけぼの」の段から)
書くのは「枕」!(後書き「この草子、目に見え心に思ふ事を」から)
過ぎ去っていくもの (「ただ過ぎに過ぐるもの」の段から) ほか
■コラム
歴史・古典文学史年表/平安京ってどんな都?/清少納言の生涯/おすすめミュージアム
/平安文学の女性たち/中宮定子の生涯 ほか
■古典お役立ち資料集
平安時代の住まい/平安時代の衣服/平安時代の身のまわりのもの絵事典/宮中での暮らしを知るキーワード/旧国名を知る/かなづかいを学ぼう/現代とはちがう使い方をする古典の言葉/敬語を学ぼう/短歌・百人一首を知ろう ほか
■古典文学集
古事記/万葉集/竹取物語/土佐日記/伊勢物語/源氏物語/更級日記/とりかへばや物語/今昔物語集/方丈記/宇治拾遺物語/平家物語/徒然草
- 2019年9月30日発売
- 著者・天野慶
- 監修・赤間恵都子(十文字学園女子大学教授)
- 絵・睦月ムンク
- 定価1,650円(税込)
天野慶(あまの・けい)
歌人。1979年、東京・三鷹市生まれ。短歌結社「短歌人」会同人。カルタ「はじめての百人一首」(幻冬舎)考案、NHKラジオ第1「ケータイ短歌」、「ラジオ深夜便」出演、小中学生向けのワークショップ、雑誌連載のほか、『ちはやふる』(末次由紀/講談社)の93首・95首に短歌を提供するなど、幅広い場で短歌と百人一首の魅力を伝えている。歌集に『つぎの物語がはじまるまで』(六花書林)。近刊に絵本『ママが10にん!?』(絵・はまのゆか/ほるぷ出版)『美しい字で和をいつくしむ万葉集』(書・和田康子/幻冬舎)がある。
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