
大谷義夫先生の「知っ得カルテ」
呼吸器感染症が猛威を振るっています。風邪、インフルエンザ、新型コロナ、どれも感染すると辛いですが、肺炎に重症化すると生命の危機に陥ることもあります。
病原体が鼻からのど、声帯に取りつくと、上気道炎、いわゆる風邪を生じます。声帯より下の下気道に炎症が及ぶと、気管支炎、肺炎になります。肺炎になっても、若い方なら抗生剤で回復することが多いのですが、高齢者では抗生剤を投与しても、改善と悪化を繰り返しながら死に至ることもあります。肺炎で死亡する95パーセント以上が65歳以上の高齢者です。
誤嚥と肺炎の関係
高齢者の肺炎には、誤嚥性肺炎が多く見受けられます。肺炎で入院し、ベッドで安静にしているうちに体力が低下し、飲み込む力も低下して、誤嚥を繰り返して肺炎が悪化する、という負のスパイラルに陥りやすいのです。
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