結婚(法律上の「婚姻」)とは、たがいに結婚の意思をもって役所で届け出をし、法律で認められた夫婦になることです。現在、日本では、結婚した夫婦は必ずどちらか一つの姓(名字)を名乗らなければなりません。これを「夫婦同姓」といいます。しかし、世界には、夫婦が別々の姓を名乗る「夫婦別姓」や、夫婦の姓をつなげた姓を名乗る「結合姓」など、さまざまな選択肢のある国が多くあります。近年、日本でも、夫婦同姓にするか夫婦別姓にするかを自由に選べる「選択的夫婦別姓」という制度が注目されています。

❶夫婦別姓が選べる国が多い

日本には、結婚した夫婦は必ずどちらか一つの姓を名乗らなければいけないという制度があります。しかし、世界に目を向けると、イギリスやドイツなど多くの国では、夫婦同姓か、別姓か、結合姓を使うかを選択できます。また、中国やフランスなどでは、夫婦別姓が原則です。同姓しか認めない日本の結婚制度は、実は世界的にはめずらしい制度なのです。

❷選択的夫婦別姓についてどう考える?

2017年度の調査では、選択的夫婦別姓制度に賛成の人は42.5%、反対の人が29.3%と、賛成が反対を大きく上回りました。世代別で見ると、60代以下は賛成が多数ですが、70代以上は反対が過半数を占め、世代間の意識のちがいが浮きぼりになりました。

❸女性が姓を変えるのが当たり前?

日本では、結婚後、夫が妻の姓になっても妻が夫の姓になってもかまわないのですが、実際には、妻が夫の姓になる夫婦が圧倒的多数です。姓を変えることで女性が不利益を受けているとして、婚姻の自由を制限する現在の結婚制度は憲法違反だと考える人もいます。

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