
能登半島地震 まもなく3か月
元日に起きた能登半島地震から、まもなく3か月です。そうした中、東京駅そばに今月オープンした石川県の特産品などをあつかうアンテナショップ「八重洲いしかわテラス」が、早速、にぎわいをみせています。石川県ならではの伝統的工芸品や食品、雑貨が買える場所です。そこには、特別な思いを持って売り場に立つ、石川県出身の女性も働いていました。(中尾浩之)
東京駅そばに今月オープン
輪島塗、九谷焼、山中漆器…
テラスは石川県をもっと多くの人に知ってもらおうとオープンした県のお店。東京駅八重洲口から歩いて4分ほどの場所にあります。店内に飲食エリアやイベントエリアもあります。
食料品の売り場には、地元で愛されるおやつや、ご当地グルメのレトルトカレーなど、石川県ならではの商品がずらり。
飲食エリアでは、金沢市伝統の甘味料「じろあめ」のソフトクリームが食べられます。石川県は、金箔の生産量が日本一。なんと金箔をかぶせたソフトクリームもあります。
伝統的工芸品の売り場には、輪島塗をはじめ、山中漆器、九谷焼、金沢箔、珠洲焼などを間近で見て買うことができます。


被災で展示だけの工芸品も
ただ、展示だけのものもあります。輪島塗など一部の工芸品は、震災で職人さんや工房が大きな被害を受けたため、つくった工芸品が被災するなどして十分な数が用意できていません。今後、工房の復興を待ちながら、品数を増やしていくそうです。
石川県庁の担当者はテラスがにぎわうことを通じ、「震災から立ち上がって進んでいく新しい石川県の姿を伝えていきたい」と話します。テラスを訪れる人に向けては「気に入った商品を買っていただくことが復興の応援になるので、ぜひ訪れて買い物を楽しんでもらいたい」と呼びかけていました。
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