
新聞を読む習慣をデジタルで
大阪市立小松小
大阪市立小松小学校は、新聞を通じて学びを深める取り組みを続けています。紙の新聞とともに1年前からデジタル新聞「朝日小学生新聞forSchool」を取り入れ、児童たちのあいだでも新聞を日常的に読む習慣が身についてきているといいます。
5年生は週1回、朝のモジュール学習で20分ほどかけてデジタル新聞を読みます。取材した12日の朝、花田絢太さんが選んだのは、大谷翔平選手のドジャース移籍の記事。「約1015億円という大きな金額におどろいて興味を持った」といいます。湯川綾乃さんは、車でふまれてもこわれない「うまい棒」用のケースを開発した記事に、村田悠真さんは、近畿大学がウナギの完全養殖に成功した記事に注目しました。記事を読んだ後は、班ごとに感想を話し合います。
気になる記事、見つけやすいね
校長の原田哲次先生は「デジタル新聞のメリットは、子どもたちの興味のある記事が見つけやすく、読む習慣が自然に身につくことです。新聞には意外な発見がたくさんあります。教科書の学習だけで完結せずに、本や新聞の意外な発見から視野を広げ、学びを深めてほしい」と話します。
紙の新聞もいつでも読めるように、校舎の2階~4階に新聞コーナーをつくりました。子ども向け新聞のほか、一般紙、英字新聞も置いています。
広報委員会では、月1回新聞を発行しています。「秋の食べもの」「七五三」などテーマを決め、先生や子どもたちにインタビューをして、記事をまとめます。
原田先生は「新聞記事に興味や関心を持ち、自分の意見を伝えるようになりつつあり、少しずつですが教育効果を感じています」と話します。(吉野智也)
