
考えを表したマークが完成
地震や台風などの自然災害が多く、災害大国といわれる日本。17日には、愛媛県と高知県で最大震度6弱の地震がありました。大きな災害が起きたとき、障がいがある人やお年寄り、言葉や文化がちがう外国人といった人たちが取り残されてしまうことがあります。そうならないよう、だれも取り残さないことをめざす「インクルーシブ防災」という考え方が注目されています。(佐藤美咲)
自由研究・探究学習のヒント
キーワード #インクルーシブ防災 #地震 #災害弱者
・災害弱者とはどんな人かな
・2011年の東日本大震災や、今年の能登半島地震などで、災害弱者の人たちはどんなことに困ったのかな?
・みなさんの地域でインクルーシブ防災を実現するにはどんなことが必要か考えてみよう
障がいがある人やお年寄り、子どもたち、妊婦さん、外国人などは、災害が起きたときに必要な情報や支援が届きにくく、「災害弱者」とも呼ばれます。
2011年の東日本大震災では、障がい者が亡くなった割合は一般の人の約2倍。今年1月の能登半島地震では、介護や支援が必要な人たちを受け入れる避難所の開設が進まず、問題になりました。そこで、あらゆる人を取り残さないようにする防災が求められています。
3月下旬、東京都新宿区でインクルーシブ防災を広めようと、アートを作るイベントがありました。参加したのは、ネパールにルーツがある中学生と、学習院女子中等科・高等科の生徒たち計36人です。
生徒たちは1月にインクルーシブ防災について学び、その考えをわかりやすく伝えるマークを作りました。パズルのピースでできたハートを手で包みこむようすをデザインしています。
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