
この記事は、2013年4月29日付の朝日小学生新聞に掲載されました。記事の内容は、新聞に掲載したときのものです。
Q(質問) 5月1日に「メーデー」があるって聞いたよ。メーデーってなに?

A(答え) メーデー(英語で5月祭)は「労働者の日」とも呼ばれているよ。世界中の労働者が働く環境をよくしようなどとうったえる日なんだ。日本では祝日でないけれど、世界各国では祝日になっているよ。
Q いつから始まったの?

A 1886年5月1日にアメリカで労働者が、働く環境の改善を求めてストライキを行ったことが始まりといわれている。当時は1日に12時間から14時間、労働することが当たり前だった。だけど、労働者は「それはおかしい」と声を上げた。
ストライキとは、労働者が集団で仕事をしないこと。仕事を休まれると経営者は困るから、労働者はストライキをすることで経営者に圧力をかけて、給料や働く時間などの労働条件を改善するように要求するんだ。
Q 日本ではいつから始まったの?

A 日本では1920年に東京都の上野公園で行われたのが最初。1936年からは政府が押さえつけてできなくなったけれど、戦後の1946年に復活したよ。今は、全国で労働者でつくる労働組合などが集まってデモや集会をしているよ。
最近では、5月1日は大型連休中だからと別の日に開催するところもある。労働者は賃金の引き上げや、雇用の期限などが決められている非正規社員の安定した雇用を求めてうったえている。東日本大震災後は、復興支援などももりこまれている。

(朝日小学生新聞2013年4月29日付)

「朝小プラス」は朝日小学生新聞のデジタル版です。毎日の読む習慣が学力アップにつながります。1日1つの記事でも、1年間で相当な情報量に!ニュース解説は大人にもおすすめ。