
太陽の表面で大きな爆発「太陽フレア」が8日から10日に起きたのを受け、北海道でも空が赤く染まるなど、世界各地でオーロラが観測されました。地球の磁気が乱れる「磁気嵐」が起き、ふだんはオーロラが見られない緯度の低い地域でも見られました。
(朝日小学生新聞2024年5月14日付「ニュースあれこれ」)
自由研究・探究学習のヒント
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・オーロラは何色?
・オーロラは空のどこにある?
・「緯度」ってなんだろう。日本の緯度は?
日本ではなぜ赤く輝く? しくみを解説
オーロラは、北極や南極など緯度が高い場所で見られることが多い現象です。日本などでも見られる時があり、去年の12月にも北海道で観測されました。どのようなしくみで起きるのでしょうか、また、日本ではなぜ赤く見えるのでしょうか。(2024年1月19日付の記事を再構成して解説します)
オーロラって? 太陽から来た粒が大気と衝突し光る
オーロラは太陽から吹きつけた電気を帯びたつぶが、地球の大気とぶつかって光る現象です。つぶは常に地球に飛んできているので、オーロラはいつもどこかで発生しています。日本ではあまり見られませんが、北極や南極ではしばしば観察されます。

北極や南極でよく見られるのは、地球自体が巨大な磁石になっていることと関係があります。地球は南極がN極、北極がS極になっていて、まわりに磁石の力が広がっています。
磁石の力で太陽からのつぶや宇宙線というエネルギーの高いつぶが地球に直撃するのを防いでいます。ただ、南極や北極は磁石の力の線にそってつぶが入りこみやすいので、オーロラがよく見られるというわけです。
「太陽フレア」の影響 日本でまた見られるかも
では、なぜ日本でもオーロラが見られることがあるのでしょうか。オーロラを研究している名古屋大学宇宙地球環境研究所の塩川和夫さんによると、これには太陽の表面で起きる大きな爆発「太陽フレア」が関係しています。
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