放送中のNHK連続テレビ小説「虎に翼」では、俳優の伊藤沙莉さんが、日本初の女性弁護士になった主人公を演じています。そのモデルは、三淵嘉子さん(1914~84年)。どんな人だったのでしょう。嘉子さんが学んだ明治大学の教授で、ドラマで法律面のチェック「法律考証」を手がける村上一博さんに聞きました。(中塚慧)

当時の法服を忠実に再現したもの=5月13日、東京都千代田区の明治大学博物館

自由研究・探究学習のヒント

キーワード #弁護士 #女性初 #民法

・ほかの「朝ドラ」で描かれた、実在する女性について調べよう

・「女性初」は、日本ではほかにどんな人がいるだろう?

・「ガラスの天井」ってどういうものだろう? 日本とアメリカを例に調べよう

日本初の女性弁護士の1人

嘉子さんは1914年、お父さんの仕事の都合でシンガポールで生まれました。2歳のころに日本に行き、香川県で過ごします。小学校に上がる前に東京へ引っこしました。「歌が好きで、明るい元気な子だったようです」と村上さん。

三淵嘉子さん 明治大学史資料センター提供

小学校を出ると、東京の高等女学校へ進みました。「高等女学校に通うような良家のお嬢さんは、お見合い相手として引く手あまた。しかし、嘉子さんのお父さんは娘に、仕事を持ち、自立した女性になることを期待しました」

そのころ、弁護士は男性にしかなれないと法律で決められていました。しかし嘉子さんが女学校にいたころから、この法律を改める動きがありました。「利発な嘉子さんは、『私が最初の女性弁護士になる』という気持ちが強かったのではないでしょうか」

32年、女性が法律を学べる明治大学の女子部に入りました。その後、明治大学法学部に編入します。

女性も弁護士になれるよう改められた法律は36年に効力を持ちます。嘉子さんは38年に試験に合格。その後、ほかの2人とともに日本で初めて女性弁護士になりました。

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