
大谷義夫先生の「知っ得カルテ」
新年度の歓迎会も一段落、気がついたら体重が増加し、健診で血糖値が高いと指摘された方がいらっしゃる時期かもしれません。
前回は「歩いてメタボ改善」というテーマでお話ししました。メタボで内臓脂肪が多いと、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの機能が低下して、血糖値が上がってしまいます。血糖値が上がった状態を高血糖といいます。
高血糖状態で何が起こるかというと、血管が傷つき、動脈硬化が進行して、狭心症や心筋梗塞、脳卒中のリスクが増加します。また、慢性腎臓病となり、透析や失明のリスク、最悪は四肢の切断のリスクも高まります。「なんとなくやる気が出ない」というメンタルの不調も引き起こすことがあります。
日常的な糖
こわい症状ばかりならべましたが、日常生活をどう改善すればいいのでしょうか。豊かな食生活の中で生きる私たちは、好きなものを普通に食べているだけで糖をとり過ぎ、高血糖になります。
気合いを入れたり、眠気を覚ましたいときなどに飲むエナジードリンクの多くには糖質が含まれています。暑いと飲みたくなるスポーツドリンクも、おしゃれなフラペチーノも糖質が高いのです。
糖質の高い食品を避けながら生活するのは難しいことです。ならば、糖質や内臓脂肪をこまめに燃やしてしまいましょう。このコーナーで頻繁にお話ししている有酸素運動のウォーキングは、メタボの原因でもある糖質や内臓脂肪を燃やしてエネルギーに変えてくれる有効な方法です。
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