7月7日といえば七夕ですが、「タツノオトシゴの日」でもあります。「タツノオトシゴに興味を持ってもらいたい」と辰年の今年、初めてむかえる記念日です。オスが子どもを産むタツノオトシゴ。その生態のおもしろさを専門家に聞きました。(正木皓二郎)

絶滅のおそれがある生物をまとめた国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにのっているクロウミウマ 伊勢シーパラダイス提供

自由研究・探究学習のヒント

キーワード #タツノオトシゴ #環境 #絶滅

・タツノオトシゴはなにを食べて生活しているのだろう
・ほかにどんな子どもの産み方をする魚がいるかな?
・絶滅のおそれがあるほかの生き物の名前や、絶滅の危険がある理由を調べてみよう

数字の「7」に似てるから 7月7日は新しい記念日

記念日をつくったのは10種のタツノオトシゴを展示している三重県伊勢市の水族館、伊勢シーパラダイスです。タツノオトシゴがともにならんで泳ぐすがたが二つの「7」に見えることなどが理由です。去年11月、日本記念日協会に認められました。

タツノオトシゴとは、ヨウジウオ科タツノオトシゴ属の魚類を指す総称です。空想上の生き物、竜の子どもに似ていることからその名がついたといわれます。英語の名前は「海の馬」を意味するシーホース。赤道に近い熱帯から温帯の浅い海を中心に生息し、日本では各地で見ることができます。

「生きた化石」として知られる魚シーラカンスは約4億年前には存在していたとされます。一方、タツノオトシゴの生態を研究している上智大学理工学部准教授の川口眞理さんは、「タツノオトシゴは2千万年前に誕生したといわれます。魚類の中では新しい仲間です」と話します。

オスが子どもを育てて産む器官「育児のう」 写真は川口さん提供

タツノオトシゴはオスが子どもを産むという特徴があります。川口さんは「タツノオトシゴの一番のおもしろさ」といいます。

大人のオスは「育児のう」と呼ばれるふくろのような器官を持っています。メスはオスの育児のうに卵を産み、オスが卵を守って育て、子どもを産みます。なぜこのように進化したのでしょうか。

自分の子を確実に残すための「けなげな戦略」

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