男子フルーレ団体決勝、第9試合で攻める飯村一輝選手(右)=8月4日、フランス Ⓒ朝日新聞社

フェンシング、強化策が実を結ぶ

8月4日、フェンシングの男子フルーレ団体で日本代表が金メダルに輝きました。これで、出場した団体戦の男女4種目すべてでメダルをとり、個人とあわせて合計5個に。メダルラッシュがおきています。

ねばり強く続けてきた強化策がパリで実を結んでいます。それまで五輪のメダルがなかった日本は、2008年の中国・北京五輪前に一大決心し、まずはフルーレ選手の練習環境を整えました。ねらい通り、北京ではフルーレ男子個人で銀メダルをとりました。

それからは3種目とも強化をすすめ、若手が海外で試合や練習をする機会を増やしたり、本場ヨーロッパのコーチにも長く日本代表にたずさわってもらったりしました。

三つの種目があります

「フルーレ」は、攻撃をする「優先権」を尊重するのが特徴。先に腕をのばし剣先を相手に向けた方に優先権が生じ、もう一方の選手は守りに回ります。剣先がふれると得点になる有効面は、胴体のみです。

「エペ」は、決闘が起源で、優先権はなく、先に剣先がついた方に得点が入ります。有効面は全身です。

「サーブル」は、馬に乗り剣で戦う動きが由来。有効面は上半身のみです。

主な予定 8月7日午後~8日(日本時間)

・アーティスティックスイミングチーム
・スポーツクライミング男子複合
・陸上男子3千メートル障害

(朝日小学生新聞2024年8月7日付)