男子グレコローマンスタイル77キロ級の決勝で攻める日下尚選手(左)=どちらも8月7日、フランス Ⓒ朝日新聞社

フランスのパリオリンピック(五輪)は8月7日、レスリング男子グレコローマンスタイル77キロ級で、五輪初出場の日下尚選手(23歳)が金メダルをとりました。60キロ級の文田健一郎選手に続く金メダルです。日本のグレコ勢が1大会で複数の金を獲得するのは60年ぶりとなりました。

小中学生で習っていた相撲を生かし、前に出て攻めるスタイルが持ち味。中学生まで目立った成績を残せませんでしたが、大学で努力を重ねて飛躍しました。決勝では、前半はリードされたものの、後半に逆転。「最高に楽しい6分間でした」と語りました。

女子50キロ級で銅メダルをとった須崎優衣選手 Ⓒ朝日新聞社

レスリング女子50キロ級の須崎優衣選手(25歳)は同じ日、銅メダルをとりました。海外勢には負けなしの94連勝で五輪をむかえましたが、6日の1回戦でインドの選手に敗れ、涙を流しました。それから1日。2021年の東京五輪王者の意地を見せ、2大会連続の表彰台となりました。

(朝日小学生新聞2024年8月9日付)