夏休みの宿題の中で、最後まで残りがちなのが自由研究ではないでしょうか。子どもたちはどんなテーマに取り組むの? どんなふうに進めているの?──。おでかけ情報サイトを運営する「アクトインディ」(本社・東京)の研究機関「いこーよ総研」が実施した調査結果がまとまりました(有効回答数349件)。

まず、今年の夏休みに自由研究をする予定があるかどうかを尋ねたところ、「する予定、やっている」という子どもは46%でした。

年齢別に見ると、5歳以下の未就学児では「ない」が大多数でした。一方、小学校低学年となる6~7歳、中学年の8~9歳では「する予定、やっている」が約60%に。高学年の10~12歳になると、71%が「する予定、やっている」と回答しました。

「自由研究をする予定がある、やっている」という人に、どのような研究に取り組む予定か(取り組んでいるか)を聞きました。最も人気だったテーマは「工作・ものづくり」(44%)で、半数近い回答を集めました。子どもたちが想像力や創造性を生かして取り組もうとする様子がうかがえます。「生き物(動物、昆虫、植物など)の観察」(17%)、「絵を描く、造形などアート」(13%)が続きました。

では、どのように取り組む予定(取り組んでいる)なのでしょうか。最多だったのは「本やインターネットで調べものをする」(45%)で、次いで「自分で道具を用意したり身の回りにあるもので自由研究をする」(36%)となりました。本やネットを使って情報収集したり、生活に身近な道具を使ったりしながら進めていくという方法が多数派のようです。また、「自由研究になるようなイベント、体験などに参加する」という子どもも30%いました。夏休みはそのようなイベントが各地で開かれています。実際に自身で足を運び、体験したり話を聞いたりしたことをまとめるという子どもも多いことがわかりました。

最後に自由研究の予算について質問しました。「1000円未満」が39%でトップ、続いて「1000~2000円未満」(21%)となりました。「ほぼ無料」という回答も18%あり、お金をあまりかけずに取り組もうとする姿勢が多く見られました。

いこーよ総研では「自由研究は子どもの好奇心や探究心を深堀りする良い機会。日常のふとした興味や身近にある不思議が自由研究の種になります。長い夏休み、ぜひ楽しく自由研究に取り組んでほしいと思います」としています。

〈調査の概要〉
調査対象:全国の「いこーよ」と「いこーよアプリ」のユーザー
調査時期:2024年7月15日~25日
調査方法:インターネット調査