2019年の台風15号の衛星画像(9月8日)気象庁提供

台風は夏から秋にかけて多く発生し、日本に近づいたり、上陸したりすることがあります。気象庁のアジア太平洋気象防災センターの福田純也さんに、台風が起こるしくみなどを聞きました。日ごろから天気予報を確認し、身を守るための備えをしてほしいといいます。(前田奈津子)

自由研究・探究学習のヒント

キーワード #台風 #防災 #ハザードマップ

・日本で台風と呼んでいる熱帯低気圧は、場所や強さによって呼び名がちがうよ。ほかの国・地域での呼び名を調べて、その場所を地図で確かめてみよう
・自分が住むまちの「ハザードマップ」を見て、避難場所などを確認しよう
・水や非常用の食料など、もしもの時の備えを確認しよう

夏に多く 進む方向の右側は風が強い

質問(Q) 台風ってなんですか。

福田さんの答え(A) 北西太平洋の熱帯の海上で生まれた低気圧のうち、最大風速が毎秒およそ17メートル以上のものを台風と呼びます。風速17メートルというと、風に向かって歩けないほどです。

この図は過去の例です 気象庁の図をもとに作成
気象庁提供

Q なぜ台風は夏に多く発生するのですか。

A 台風は、次の条件がそろうと発生しやすいです。①海の表面だけでなく、海の中があたたかい②上空がしめっている③地上の風と上空の風の向きや速さの差が小さい。この条件がそろう範囲が夏は広くなるため、台風が発生しやすいです。

Q 台風の大きさや強さは、どのように決められているのですか。

A どちらも風速をもとに決めています。大きさは「毎秒15メートル以上の強い風がふいている強風域の大きさ」で決めています。強さは、「最大風速」で決めています。

大きさは、強風域が大きなものは「大型」「超大型」に分けられます。

強さは、最大風速が速いものは「強い」「非常に強い」「猛烈な」に分けられます。

これらを組み合わせて、「大型で強い台風」などと表現します。

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