体操男子日本代表 団体で｢金｣前夜、涙ながらに語り合った思い
佐藤寛朗ヘッドコーチ エースと信じ合い、大逆転
難しい技をぬく判断 聞き入れた橋本選手
フランスのパリオリンピック（五輪）の体操男子団体で、日本は2大会ぶりの金メダルを獲得しました。
優勝を決めたあと、私は取材エリアで佐藤寛朗ヘッドコーチ（35歳）に話を聞こうと待っていました。
佐藤さんによると、決勝前夜のミーティング。選手やスタッフは涙ながらにおたがいのかかえている思いをはき出し、一致団結しました。その中で佐藤さんは選手たちに「自分はみんなを100％信じる。試合展開によっては演技構成をこうしてくれと言うかもしれないから、そのときはおれのことも100％信じてほしい」と話したそうです。
実際に佐藤さんは、エースの橋本大輝選手（23歳）が本調子ではないと決勝中に見てとります。予定していた演技は難しいと判断して、早い段階から、鉄棒では難しい技をぬくように伝えていたそうです。それを橋本選手は快く聞き入れて、その日できるかぎりの演技を見せました。
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