7月7日投開票の東京都知事選挙が注目されています。一方で、「政治とお金」の問題などよくないニュースが続いています。選挙にはどんな課題があるのでしょうか。

Q 政治の不祥事が続くのはなぜ?
A お金のかかり過ぎが大きな原因

大きな問題になった自民党の派閥による裏金事件の原因のひとつに、選挙や政治にお金がかかり過ぎることが挙げられています。
例えば衆議院議員総選挙で小選挙区に立候補すると、事務所費や政策をうったえるビラ作りなどで数百万円から2千万円ほどかかります。一部は公費で補助されますが、残りは候補者側の負担です。
ふだんの政治活動にもお金がかかります。大きいのは議員の活動を助ける秘書の給料です。国会議員の秘書の給料は3人分までは政府の予算でまかなわれます。ただ、4人以上の秘書をやとっている議員がほとんどで、その分は議員が給料をしはらいます。
政治にお金がかかると、有利なのは親族が議員だった「世襲」の議員です。お金を寄付してくれたり、選挙で応援してくれたりする組織をすでに持っているからです。
逆に、やる気はあってもお金や組織を持たない人、とりわけ若者や女性は不利となります。
こうした現状をあらためるため、まずは政治にお金がかかり過ぎないようにすべきだとの意見が強まっています。
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