4年の任期前に解散も 国民の意見を反映しやすく

Q 衆議院ならではの役割とは?

A 政治のリーダーを生み出すこと

■解説者 国分高史 元朝日新聞編集委員

日本の国会には衆議院と参議院の二つの院があります。内閣総理大臣(首相)を指名し、法律をつくる基本的な役割にちがいはありません。ただ、首相の指名や予算の議決、条約の承認で両院の意見が食いちがった時は、衆議院が決めたことが国会の議決になります。また、参議院が反対した法律案でも、衆議院が3分の2以上の賛成で2度目の可決をすれば、法律として成立します。

衆議院に強い権限が認められているのは、衆議院議員の4年の任期が参議院議員の6年に比べ短いうえ、解散されることもあるからです。選挙が多い衆議院の方が、国民の意見がより反映されていると考えられています。

こうした権限のちがいは、首相選びにも影響しています。憲法は、衆参両院の国会議員の中から首相を選ぶよう定めていますが、いまの憲法のもとで選ばれた首相は全員が衆議院議員です。

首相になると、衆議院を解散する権限を手にします。政治家の間には「参議院議員の首相が衆議院を解散するのはおかしい」という考えもあり、参議院から首相が生まれにくいのです。

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