何度もぬり重ねて完成 「ニッポン手仕事図鑑」の動画から

いつから

江戸時代だった17世紀末~18世紀初め

どこで

青森県弘前市、青森市など

特色は?

うるしを数十回ぬり重ね、それを研いで仕上げる「研ぎ出し変わりぬり」という独特の方法で、複雑で美しいもようを出します。完成まで2か月以上かかりますが、そのぶん頑丈な漆器ができます。唐塗、七々子塗、紋紗塗、錦塗という四つの技法が現代に伝わります。

職人さんの思いを動画で

作り方

菜種をふりかけてもようをつけるようす 「ニッポン手仕事図鑑」の動画から

写真は七々子塗の工程です。黒いつぶつぶは菜種。器の表面に下地のうるしを厚めにぬり、そこに菜種をふりかけることで、月のクレーターのような、でこぼこしたもようを生み出します。へらで菜種をそぎとるときには、パリパリとかわいた音がします。できたもようの上にさらにうるしをぬり、かわかし、研ぐという作業をくり返します。

調べてみよう

うるしを使った工芸品は、ほかにどんなものがあるかな?

そぎとると見えるクレーターもよう 「ニッポン手仕事図鑑」の動画から

伝統工芸品ファイル「津軽塗」

朝小プラスまなび

(朝日小学生新聞2024年9月1日付)