
2025年度の入試をめざすみなさんは、秋からの取り組みで力を高めていきます。そのために欠かせないのが過去問(実際の入試問題)の演習。効果的に過去問を活用するポイントを解説します。
まとめノートを活用 効率よい復習を実現
夏休みのあいだに地理、歴史、公民の三つの分野の総復習がある程度、終わっていれば、この時期から安心して過去問の演習に取りかかることができます。でも、実際には「まだ終わっていない……」という受験生が多いのではないでしょうか。なかでも公民は、秋になってから取りかかるという例が少なくないようです。
かぎられた時間のなかで効率よく復習を進めるには、理科と同じように専用のまとめノートをつくることが一つの方法です。ノートの見開きを利用して、左のページに過去問の演習などでまちがえた問題をはります。右のページには正答と解説、関連事項を調べてまとめます。ノートをまとめるとき、問題や解答を声に出しながら書くと、効果が期待できます。
こんなふうにまとめたら遅くても2、3日以内にその問題を解き、さらに1週間後を目安にもう一度、解いてみます。何回もくり返すことで、知識事項の定着をはかりましょう。
秋からの取り組みでは「地理と歴史」「公民と歴史」といった具合に、異なる分野を関連づけた勉強も心がけてください。
たとえば、歴史上の重要な出来事について確認する場合、その出来事が発生した場所を地図でチェックしたり、白地図に記入したりするといった感じです。日本国内の政治のしくみに注目し、どのように移りかわってきたのか、年表にしてみるのもいいかもしれません。

(朝日小学生新聞2024年9月7日付)

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