いつから

1200年ほど前に遣唐使の空海により中国から伝わったとされる

どこで

奈良市

特色は?

動物の皮や骨を煮て出るゼラチンを固めた「にかわ」、ものを燃やしてとれる「すす」、にかわの悪臭を消す香料を混ぜて作るのが伝統的な墨です。中でも菜種油などのすすを使う油煙墨は、奈良市にある興福寺で作られたのが始まりとされます。今では国産の固形墨のほとんどが奈良で生産されています。

職人さんの思いを動画で

作り方

手や足で力をこめて練ります 「ニッポン手仕事図鑑」の動画から

とかしたにかわに、すすと香料を混ぜた材料をこね、足でふんだり、手でもんだりして光沢が出るまで練ります。木の型に入れると万力でプレス。はみ出したバリをかんなでけずり、形を整えます。割れや反りが出ないように木の灰で乾燥。さらに1か月以上、自然乾燥させて、ブラシでみがいて文字などをかきこみます。

文字などをかきこんで完成 「ニッポン手仕事図鑑」の動画から

調べてみよう

ものを接着するためによく使われるにかわ。たとえばどんなものに使われる?

(朝日小学生新聞2024年9月15日付)