上地結衣選手 小田凱人選手

最強ライバル倒し/最年少18歳で

フランスの首都パリで9月8日まで開かれていたパラリンピック。日本勢は車いすテニスのシングルスで、男女ともに金メダルの大健闘を見せました。

6日は女子の上地結衣選手(30歳)がオランダのディーデ・デフロート選手(27歳)をやぶり、金メダル。デフロート選手は6年連続年間世界ランキング1位で、上地選手はずっと2位でした。「私を信じ、あきらめずに支えてくれた方々のおかげ」と感謝を伝えました。

男子は小田凱人選手が7日、この種目で史上最年少となる18歳123日での制覇を果たしました。相手選手の勝利まで1ポイントにまで追いつめられながらも、逆転。試合後のインタビューで「やばい、かっこよすぎる、俺」と喜びを爆発させました。

車いすテニス男子シングルス決勝で、声を出しながらボールを打つ小田選手=9月7日、フランス・パリ ©朝日新聞社

車輪を外して地面に大の字

小田凱人選手は優勝が決まると、車いすの車輪を自ら外し、地面にたおれこむパフォーマンスをしました。

金メダルを決め、車いすの車輪を外して喜ぶ小田凱人選手=9月7日、フランス・パリ ©朝日新聞社

今回の会場はテニスの4大大会の一つ、全仏オープンの舞台です。歴代の王者たちの多くが優勝が決まった瞬間にあお向けで大の字に寝転んで、喜びにひたるシーンを見せてきました。

小田選手はパフォーマンスについて、「ずっと決めていました。(以前に)1度、車いすがクルクル回ってたおれたことがあって、これは絶対パリにとっておこうと思って。(去年の)年末ぐらいにひらめいた」と話しました。

(朝日小学生新聞2024年9月11日付)