世界には、国会議員の半数以上を女性が占める国もありますが、日本の女性国会議員の割合は16.1%です(2023年10月時点)。「ジェンダーギャップ」(男女格差)を改善するために、議員や候補者の一定の割合を女性にあてる「クオータ制」を採用している国も多くあります。

❶女性議員の割合が高いルワンダ

ルワンダの憲法では、国の「指導的機関の地位のうち少なくとも30%を女性が占めるものとする」と定めています。また、1994年に起こった約100日間にわたる激しい民族紛争で多くの男性が亡くなり、相対的に女性の割合が高まったことも、女性の社会進出が進んだ理由の一つです。

❷女性議員が少ない日本

日本の女性議員の割合は193か国中164位で、G7(主要7か国)の中では最下位です。2018年に「政治分野における男女共同参画推進法」ができ、男女の候補者数をできるだけ均等にするよう政党に努力を求めていますが、女性の政治参加はまだ十分とはいえません。

❸多様性に富むニュージーランドの議会

2020年にニュージーランドで行われた選挙では、多くのミレニアル世代の議員が当選しました。また、議席のほぼ半数を女性が占めたほか、先住民のマオリや、元難民のアフリカ系議員も誕生しました。さらにLGBTQ(性的少数者)であることを公表する議員も10%を占め、「これまでで最も多様性に富む議会」として注目されました。

くわしく

ミレニアル世代…生まれた年が1980年代から1990年代中盤の世代。これに対し、1990年代中盤から2010年代中盤に生まれた世代をZ世代という。

「クオータ制」って何?

日本は女性の国会議員の数が少なく、女性の大臣は国務大臣全体の1~2割しかいません。また、これまで女性が内閣総理大臣になったこともありません。

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