マイナビの「座ってイイッス PROJECT」

 立って働く人が、いすにすわって働いてみようという動きが出ています。当然とされてきた立ち仕事を見直す背景には何があるのでしょうか。働き方にくわしい専門家にも聞きました。(中尾浩之)

立ちっぱなしふせぎ働く人の負担軽く

立ちっぱなしでする仕事を見直そうと、就職情報会社のマイナビ(東京都千代田区)は「座ってイイッス PROJECT」を今年3月に始めました。賛同する企業などとともに、「座って働くこと」を広げようとしています。

立って働くことは多くの人にとって疲れることです。プロジェクトは働く人の環境をよくしたい、と始まりました。

マイナビによると、お客に接する仕事をするアルバイトなど計300人を対象にした調査で、3割あまりが接客中に座れないことで「業務に影響が出ている」と答えたといいます。具体的には「集中力が落ちてミスが起きた」「笑顔で接客できなくなった」などのほか、「辞めたいと考えるようになった」という回答がありました。

そこで立ったり座ったりしやすいいすを用意しました。コンパクトで軽く、移動させやすいいすです。

「座ってイイッス PROJECT」のために用意されたいす マイナビバイト提供

マイナビの調査によると、このいすをためした企業6社で働く人85人のうち、7割以上が「今後も座って働きたい」と答えました。「足が疲れない」「腰の負担が減った」といいます。

9月末現在、スーパーや飲食店、ホテル、病院など約150の企業や団体が賛同。このうち、約120の企業などがこのいすをとり入れています。

もちろん車の誘導などのように、立って行わないと安全が守れない仕事もあります。すべての立ち仕事が座れるようになるわけではありませんが、座ってできる部分もあるかもしれません。「『立ちっぱなしを変えてもいいのでは?』という新たな選択肢を広げていきたい」とプロジェクトの担当者は話します。

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