学校新聞コンクール最高賞 宮久保小(千葉)では
学校やおうちで新聞をつくったことはありますか? 千葉県市川市立宮久保小学校新聞委員会の学校新聞「みやくぼ」は昨年度、朝日学生新聞社の「学校新聞コンクール」で最高の文部科学大臣賞にかがやきました。ふだんどのようにつくっているのかを紹介します。(正木皓二郎)

執筆、見出し…役割を分担し、活動
宮久保小の新聞委員会は2,3か月に1回ほどのペースで新聞を出しています。正式な委員会活動は月に1度ですが、それ以外も多いときには週2、3回ほど集まっているそうです。
昼休みの時間に宮久保小をたずねると、新聞委員会のメンバーが次々と教室に集まってきました。通算756号目の新聞をつくる日です。見出しを決めるグループと、記事を書くグループなどに分かれて活動しました。
テーマは「見つけた宮久保小の6つの秋」。季節に関連づけてスポーツや食、本などについての記事をのせます。見出しのグループでは、それぞれが見出しの案を持ち寄り、レイアウトも考えました。

「秋のおすすめのスポーツはこれ スポーツの秋」「自分も実る実りの秋」といった見出しの案に、石川剛士先生が「ちょっと短くしよう」などとアドバイス。「『秋のスポーツはこれ』にしよう」「見出しやイラストは、どこにおくと見やすいだろう」と話し合いました。
学校全体を巻きこんだ記事に
「みやくぼ」は、先生がおすすめの本を紹介するコーナーをつくったり、インタビューやアンケートでクラスメートの声を取り上げたりと、学校全体を巻きこんだ記事が特徴です。見出しを決める人のほか、インタビューする人、記事を書く人、清書をする人など役割を分担。メンバーは「新聞づくりが楽しい」と口をそろえます。

記事を担当していた5年生は「インタビューしたり、自分たちで考えた文章を書いたりするのが楽しい」。別の5年生は「新聞づくりを通して、もっと学校を知ることができる」と話します。
石川先生は「身の回りを見る目を養い、伝える力や表現力が高まっている」と子どもたちの成長を感じています。毎年開かれる市川市の新聞展で入賞することもみんなのやる気につながっているそうです。
きれいな字や目を引く紙面にこだわるメンバー。今年は12月にも次の号を発行する予定です。メンバーは「文部科学大臣賞にかがやいた先輩たちがおどろくような新聞をつくりたい」と意気ごんでいます。
学校新聞コンクール作品募集中!

学校新聞コンクール(朝日学生新聞社主催、文部科学省など後援)の作品を募集中です。形式は印刷した新聞、かべ新聞など何でもかまいません。テーマも自由。個人でもグループでもOKです。来年2月まで毎月2点の入選作を選び、3月に入賞作品を発表予定です。
応募要項 新聞(コピーも可)と、別紙に①学校の所在地②学校(学級)名③校長先生と指導の先生の名前④つくった人の名前とふりがな⑤電話番号⑥どのようにつくったかなど新聞の簡単な説明をそえて送ってください
あて先 〒104・8433 朝日小学生新聞「学校新聞コンクール」係
しめきり 毎月1日。1日を過ぎた場合は翌月分に
「新聞のつくり方」をこちらから見られます
https://t.asagaku.com/MDEzMDMz(朝日学生新聞社のサイト)
(朝日小学生新聞2024年10月16日付)

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