針を細かく動かして線をつむぎます 「ニッポン手仕事図鑑」の動画から

いつから

江戸時代

どこで

青森県五戸町など

特色は?

針と糸を使って、さまざまなもようを刺しゅうするのが「刺し子」です。冬の寒さがきびしい地域では、麻でできた布に木綿を重ねてぬうことで温かさを保ったり、強度を高めたりしてきました。南部菱刺しは同じく東北地方に伝わる「庄内刺し子」「津軽こぎん刺し」とならび、日本3大刺し子の一つに数えられます。機械化が進んだことで、技術をつぐ人が減っています。

職人さんの思いを動画で

作り方

さまざまな色の糸を使います 「ニッポン手仕事図鑑」の動画から

布はよく見ると細かい織り目があります。菱刺しでは布の偶数の目に針を通し、糸で線をつむいでいきます。線が組み合わさると、ひし形や三角形などの幾何学もようになり、そのもようが集まって、布全体に独特なデザインがえがかれます。かばんや財布などにも加工されています。

線の組み合わせで複雑なもようが完成 「ニッポン手仕事図鑑」の動画から

調べてみよう

きびしい寒さの中で生まれた伝統工芸品はほかにもあるよ。どんなものがある?

(朝日小学生新聞2024年10月6日付)