
子どもが感染しやすい「マイコプラズマ肺炎」が流行しています。発熱やせきなどの症状が見られ、重い肺炎を引き起こすことも。いま、患者の数が過去最多となっています。冬に向け、さらに増える可能性もあります。感染対策も紹介します。
14歳以下がかかりやすい
国立感染症研究所によると、9月30日~10月6日の間に報告された患者の数は、一つの医療機関あたり1.94人。6週連続で増えていて、いまの方法で統計を取り始めてから、1週間の患者の数としては一番多くなっています。
マイコプラズマ肺炎の原因は「肺炎マイコプラズマ」という細菌です。新型コロナウイルスやインフルエンザを引き起こす「ウイルス」とはちがい、細菌は小さな生き物です。退治するための治療薬も異なります。

14歳以下の子どもが、感染した人のせきなどからうつることが多く、熱やせき、だるさ、頭痛などの症状が出ます。抗菌薬による治療で良くなることが多いといいますが、せきの症状が長引いたり、肺がダメージを受けて重い肺炎になったりすることもあります。
国内では4、5年ごとに流行し、過去には2012年や16年に感染者が増えました。新型コロナの感染対策から、ここ数年は患者が少ない状態が続いていました。
ただ、秋から冬にかけて感染者が増えることが多く、今年は特に気を付ける必要があります。
基本の感染対策を/感染から発症まで2~3週間
寒くなって空気がかわくと、マイコプラズマ肺炎だけでなく、さまざまな感染症がはやります。感染を防ぐためには、基本的な対策をすることが大切です。
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